ADM

ADM

ADMは、後天性真皮メラノサイトーシス(Acquired Dermal Melanocytosis)の略です。
名前が長すぎるので、ADMと略して呼ばれています。

通常のシミは厚さ約0.1~0.3ミリの表皮の一番深い基底層のメラノサイトが紫外線などの刺激で活性化され、メラニンとして黒く見えている状態なのですが、このADMは真皮って名称に入っているだけあって、表皮の下の真皮層にメラノサイトが異常繁殖したことで起こる色素沈着でアザと呼ばれることもあります。

厄介なことに、明らかな原因は不明と言われているのです。
しかも頬上部に左右対称に出現することもあるので、肝斑と間違えられやすい。
でも、逆に肝斑と混在していることも多いのも現実。

このADMの特徴は、両頬以外にも、下まぶた、鼻根部、こめかみなどに出現し、色がグレー、褐色、灰褐色などで、小さい斑点のような感じ。

出現年齢がポイント!20歳ごろから出現するので、30歳代以降では、あまり出てこないそうです。

原因不明なら治らないんじゃないの?って思いますよね。
でも、レーザー治療はかなり効果的なようです。
病変が普通のシミより深いので、フォトフェイシャルやレーザートーニングなどでは、出力が低すぎるので無理です。
Qスイッチレーザーやピコレーザーなどでピンポイントに照射してやっつけていきます。
表皮のシミと違って、1回では無理ですが、4、5回で薄くなるようなので期待できますよね。

施術後は軟膏を塗ってテープ貼ったりのダウンタイムが必要な場合もありますが、マスク生活の今は気になりませんよ。
肝斑と混在している場合は、治療の順番が違ってきますので、まずは、信頼できるクリニックで診察して判断してもらいましょう。