摩擦黒皮症
摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)は、顔以外(背中やお腹など)にできるシミ(色素沈着)の一種。
皮膚に強い刺激を続けることで体に黒ずみができてきます。
摩擦刺激の多くは、ナイロンタオルによるものであることから別名 ナイロンタオル皮膚炎とも言われており、男性、女性のどちらにも発症します。
厄介なのは、痛みも痒みもないので、特に自覚症状がありません。なんか、皮膚が黒く見える・・・と言った感じですね。特に女性は、デコルテや背中が開いた服を着るときに気になりますね。
一番わかりやすいのが、デスクワークなど、椅子に長時間座っている方は、お尻に色素沈着が見られますよね。あれも、摩擦黒皮症なんです。
後は、デリケートゾーンや内腿付近も皮膚の摩擦、ショーツの摩擦で黒ずみが起こりやすいですね。黒ずみは色素沈着なので、徐々にメラニンが蓄積されている為、治療も時間がかかります。
また、年齢を重ねると共に、皮膚のターンオーバー(細胞の入れ替わり)は遅くなりますので、年齢が高くなるにつれて、摩擦黒皮症は発症しやすくなるのです。
治療方法
治療方法は、トレチノインやハイドロキノンなどの美白成分の塗布、または、サリチル酸ピーリングやマッサージピール、トラネキサム酸やビタミンCのイオン導入が効果的です。
いずれも、長年の摩擦の蓄積なので、1回や2回で綺麗にはならず、継続が必要になります。また、治療をしつつも、摩擦の原因を軽減させていかないと改善は出来ません。
最後に
なかなか厄介者の摩擦ですが、肌はデリケートなので、優しく優しくを合言葉に労わってあげましょう。お顔も優しく洗顔、優しく化粧水の塗布を心掛けると、お肌はプルプルになって応えてくれますよ。