太田母斑

太田母斑

太田母斑とは、通常のシミより皮膚の深いところにあるシミです。
通常のシミとは異なり、灰青色に褐色が加わった色で、顔面の片側に出現します。
出生時に現れるのは稀で、早期型は生後数日~数週間に出現し、遅発型で、思春期以降にホルモンバランスの変化で色が濃くなったり、新たに色素斑が生じたりします。

太田母斑は「青アザ」の1種になり、青アザは他に

  • 蒙古斑
  • ADM(メラノサイトーシス)
  • 青色母斑

があり、それぞれ別物になるんです。

太田母斑はなぜできるの?

明らかなメカニズムはまだ解明されていないようですが、日焼けのシミなどと同じ、メラニン色素が、何らかの理由で異常に増殖し発生しています。ただ、なぜ部分的にメラニン色素が異常増殖するかの原因は不明です。
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織でできており、通常のシミは、表皮の下部(基底層)にあるメラノサイトでメラニン色素が生産されますが、太田母斑は灰青色なので、表皮の下の真皮層にできています。そのため、通常のお肌のターンオーバーを促す治療(ピーリングやフォト)では改善されないのです。

太田母斑は改善できる?

では、どうしたら改善されるのでしょうか?
一番効果的なのは、「Qスイッチルビーレーザー」と言われています。
レーザー光線でアザの色素だけを焼くことで、メラニン色素が浮き上がり、表皮のターンオーバーに合わせて上にあがってきて古い角質と共に剥がれ落ちるのを待ちます。
Qスイッチルビーレーザーは、694nmでアザのメラニン色素を破壊するには適してしますが、高出力ではあるので、火傷のリスクは高いです。よって、技術力の高い医師の施術がベストです。アザに関しては、1回の治療での改善は難しく、症状により4~6回はかかります。1回の照射後、3ヶ月後に再度照射できますので、1~2年は必要ですね。
でも、保険適用のクリニックも多いので、しっかりご自身で調べて、カウンセリングを受けてから信頼できるクリニックを選んでください。
因みに、保険治療での金額は大きさによりますので、4平方センチメートル未満で約6,000円、16平方センチメートル未満で約7,200円ほどです。保険適用であれば、ほぼ同じ料金になるはずです。(※3割負担で)
よろしければ、参考になさってくださいね。
そういえば、私は蒙古斑をレーザーで除去したけど・・・3回でやめたので、まだほんのり残ってます。やろうと決めたら、やはり根気が必要ですね。