白斑

白斑

白斑(はくはん)とは、尋常性白斑と言い、皮膚の基底層にあるメラノサイトが何らかの原因で減少・消失により皮膚の色が白く抜けてくる病気です。
皮膚科では、色素異常症に分類されます。

では、なぜ白斑になるのでしょうか?
後天性の白斑は、自己免疫作用、過度のストレスにより自己免疫に何らかの異常が生じて白斑が発症するのですが、美容医療分野で、よく、レーザーを照射しすぎて白斑になった、美白のクリームを塗りすぎて肌の色が抜けてきた、など、耳にされることがあるかと思います。

美白クリームでの白斑

高濃度のハイドロキノン使用や、ハイドロキノン長期使用で白斑が出る可能性があると言われています。
それは、ハイドロキノンがメラニン色素を作るメラノサイトそのものの働きを抑制する働きがあるので、1年以上の長期使用により、メラニン色素が刺激を受けた結果、細胞自体が失われてしまい、肌が白抜け(白斑)してしまいます。
ハイドロキノンの濃度5%までであれば、白斑はしないようですが、要注意です。
※多くのクリニックでは4%での処方が多いです。

レーザー治療による白斑

肝斑に効果的なレーザートーニング。出力が強すぎたり、詰めて継続照射していると肌の色素が抜けて白斑になることもあります。
これは、強く頻回な照射により、お顔のメラノサイトが死んでしまい、活動性が失われ、白抜けした状態です。せっかくの肝斑治療も、白斑してしまったら元も子もないですよね。
白抜けは、一時的なもので1~3カ月以内で治まりますが、長ければ半年くらいはかかります。
時間と共に白抜けは治まりますが、場合によっては、白抜け部分以外を美白して、白抜けとの肌のコントラストを無くして目立たないようにすることもあります。 レーザートーニングの際は、必ず医師に肌の状態を診察して、照射をしてもらいたいですね。

最後に

ちょっとでもお肌の変化を感じたら、必ずその都度、確認する方がいいですよ。白斑した後に聞いても後の祭り・・・。肝斑治して、白斑治らず、にならないように!